制作現場は真っ暗

制作現場は真っ暗

どんな仕事でも似たようなものだと思うのですが

制作現場を見たいというお話もあったり

制作中に何をやっているのか

見えない部分を文字にしたことはないので書いておきます。

  

決まりのある何かを作るわけではない場合、ですが

ただ無数の行き先があるだけなので

行きたい方向、行った方がいい方向を1つ決めるために 

重くて深い真っ暗な海に潜ります。

(潜るまではグイグイ浮いてきちゃうので、沈め続ける) 

 

さて、無事に潜ったとして

前に一度来たことがあると思っても

小さな横穴が新しくできていたりします。(たぶん自分で掘った)

しばらく暗闇で探しますが

ぜんぜん見えない、これは違う、などで散らかってきます。

一番「見たことなくてあやしいやつ」を選んで、

絵に描いてみたり実際に紙を使って考えます。

 

ちなみに 潜る前にシュッと何か見えたら(横切ったら)

参考資料としてポケットにしまっておきます。

この参考資料は「ラフスケッチ」として

ご依頼主に見せたりしますが

ちがう探しものが現れることがよくあります

 

たぶんこれで合ってるけど、もうちょっと探す。

ああやっぱりこれでいいかな、というところまで来て

進む方向が決まったら、真っ暗から出て薄暗いところへ行き

図面をかいて紙で試作します。

 

ご依頼主に「探してたのはこれ?」と確認します。

(自分で勝手に作る場合は自分に確認)

そうそうこれこれ。と確認できたら、

製品として使えるように設計する作業に進みます。

 

 以上

制作現場は真っ暗。

誰かの気配を感じると

浮いてる展開図や3D映像がシュッと消えます。

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